1万キロ走ったし6年も経つので、そろそろフォークオイルも交換しなきゃ、ってことでやってみました、フォークオイルの交換。
このタイプのフォークは初めてなのでどんなものかと興味もあったし、リアサスのリンクのオーバーホールはもうやってあったからね。
だいたい95年頃からかな、カセットタイプとか呼ばれた、内部にピストンとシリンダを持ったフォークが使われだしたのは。
倒立タイプのフォークは、まず間違いなくこの新しいタイプのフォーク。
簡単に言えば、フォークの中に水鉄砲が入っていて、フォークが上下するたびにその水鉄砲の中のオイルが出たり入ったりする、ってとこ。
この仕組みのほうが、抵抗が少なくてスムースに動くらしい。
フォークオイルがやたらとサラサラしている(粘度が低い)のも、特徴だ。
スプリングリテーナ |
ブレーキホースやケーブル、配線類の通りかたをメモしておくとあとで楽です。
インナチューブにしるしを付けるのは、元の方向で再び組み付けるためです。ただ俺の経験では、やらなくても不都合を感じたことはありませんが、絶対に必要だと言う人もいます。
ホイールを浮かせる前に各ボルトを少しゆるめておいてから、ジャッキアップして取り外しましょう。ジャッキアップしたバイクは非常に不安定で、その状態で硬くしまったボルトを緩めるのは危険です。
ハンドルにあるブレーキレバーやスイッチ類は、取り外す必要はありません。うまくやれば、ハンドルバーもはずさないでできます。
取り外したフォークを立てかけておく場所を用意しておくと、やりやすくなります。
スプリングの上下 |
スプリングには上下があるので、よく覚えておきましょう。
気温が高いほうが、オイルは抜けやすいです。
オイルは、オイルぱっくり等で処理しています。フォークオイルはエンジンオイルよりも燃えやすいので、注意しましょう。
フォーク内部には樹脂やゴム製の部品があるので、ガソリンやシンナーで洗浄しないほうがよいでしょう。
6年、1万キロ走行で、オイルは少し透明度を失い、抜き取り最後のほうに少しだけ黒い汚れが出ました。
フォークオイルの種類 | SS7 |
注入量 (片側) | 538ml |
オイルレベル | 135ml |
オイルを抜いた状態では、激しく動かさないようにしましょう。
気泡が入らないように、オイルは静かに入れましょう。
番号数が同じでも、ブランドによりオイル粘度は異なります。
売り場には各オイルの粘度が比較できる表があるはずなので、確認してから買いましょう。
オイルをブレンドして粘度を調整する場合は、同じブランドのオイルを使いましょう。
フォークを倒したりして、オイルがこぼれないように注意
スプリングの上下を間違えないように!
キャップをインナチューブにねじ込む時は、キャップのほうを回しましょう。
ブレーキホースやケーブル、配線類の通しかたに注意しましょう
とくに、ブレーキホースがねじれたりしないように。
車種によっては、スプリングリテーナにかかっているスプリングの力が、非常に大きなものがあります。
その場合、素手でスプリングを押さえつけながらロッドを引き上げリテーナを組み込むのは、とても困難です。
そういったフォークを再び組み立てるには、スプリングを縮めた状態で保持しておく専用の工具が必要です。
素手でやったと言う話は、まだ聞いたことがありません。
ジェベル250XCの場合はスプリングがやわらかいので、素手で簡単にできます。