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アーシングの注意点

 数年前から「アーシング Earthing」ってのが出てきたけど、知らないでやると全く効果無し!
 また、バイクによってやり方も変わるから、とっても面倒だ(知ってりゃたいしたこと無い)
 ま、やっちゃった人も怒らないで読んでね。
 たいして実害の無いお遊びだと思ってサ。
 心理的には効果あると思うよ(笑

アーシングとは?

 電気回路って呼ばれるとおり、電気はグルっと回って帰ってくる。つまり、行きと帰りの道があるわけね。
 そして、都合が良いことにバイクは電気を通す金属でできているので、電気の帰り道にエンジンやフレームを利用して配線を簡素化しているわけです。
 しかしエンジンやフレームは銅線に比べて電気抵抗が大きいだけでなく、接続点が多いので電気をそれほど良く通すわけじゃない。
 そこで、電気を良く通すようにちゃんとした導線をつけてバッテリーとつないでやろう、ってのがアーシング。
 そうすることによって電気の損失を少なくし、プラグに強い火花を飛ばして出力アップを期待したり、バッテリーが沢山充電されることを狙うんだね(うまくいけばのお話し)

まづ最初に、予習!

 イグナイタとは簡単に言えばスイッチのこと。タイミングに合わせてオンオフを繰り返して、イグニションコイルに電気を流してます。
 イグニションコイルは変圧器のこと。ふたつのコイルが並んでいて、電源側を1時側、もう一方を2次側と呼ぶことを押さえておいてちょうだい。

点火コイル1個でプラグ1本点火のタイプ

 クルマや単気筒車、点火プラグの数だけ点火コイルがあるエンジンがこのタイプ。
 つまり、イグニションコイルの2次側の片方がプラグにつながり、もう一方がアースになっているタイプです。
 このタイプはかなりアーシングの効果を期待できそうですね。
 2次側のアースと、なるべくプラグに近いところに導線をつぎたしてやればOK。
 この時気をつけてほしいのは、プラグがネジ込まれているブロックにアーシングを施さないと、効果が薄れる可能性があるってこと。他の部分だと、ガスケットの材質によっては抵抗が大きく効果が薄れるかもです。
 点火コイルの1次側アースだけではなく、イグナイタやレギュレタやバッテリーのマイナス側がボディアースだけだったら(そんなバイクは見たこと無いけど)、そこらをそれぞれつなぐわけです。

 ただ問題は、2次側のアースが外から見えないやつ。どーもイグニションコイル内部で1次側のアース線につながっているみたいで、その場合はプラグの近所とバッテリーのマイナス端子をつなげば、ん〜、ちっとは効果あるのかなぁ?
 ちなみに、DR250R(XC含む)シリーズもこのタイプで、イグニションコイル内部で1次側と2次側のコイルがつながっちゃってます。
 じゃぁ、プラグでスパークした電気はどこへ行くのか、エンジンに落ちてその先は、知らない。
 やっぱり、ボディアースを通ってバッテリーに行くのかなぁ。1万ボルトはあるのに、そんなことして平気なんでしょうかねぇ。ま、電圧が高いぶん、電流は小さいからいいのかなぁ。

点火コイル1個につきプラグ2本点火タイプ

 イグニションコイルの2次側の両方がプラグにつながっていて、アースにはつながっていないタイプです。
 直列4気筒エンジンのほとんどは、こうなっていると思う。カタナもこのタイプ。
 2気筒のうち、360度クランクもこれに入るが、V4、スクエア4なども含めて、不等間隔点火でイグニションコイルが共用できないものは除きます。
 また、直列4気筒でもクルマのようにディストリビュータを使い、1個のコイルで4本のプラグを点火させるタイプも別です。
 このタイプはねぇ〜、プラグのまわりをアーシングしても、はっきり言って効果無いと思う。
 2次側のどちらもアースしてないので、つなぐところがないわけです。
 このタイプは、2次側コイルと2本の点火プラグの中だけで電気がまわってしまうんですね。だって、2本の線のうち必ずどちらかがプラスでもう片方はマイナスでしょ。
 もしやるとしたら、イグニションコイルの1次側とイグナイタ(CDI)間、イグナイタとバッテリー間くらいかなぁ。でもそこいらはたいていのバイクはちゃんと導線でつなげてあるからなぁ・・・。
 それにこの場合は、いくらアースを太くしてもプラス側が細いままでは、ねぇ。


点火プラグまわり以外でのアーシング

カタナの場合

バッテリ
 アーシングしてつなぐとしたら、マイナス端子と太いハーネスの中の黒白の配線です。
 あるいは、その黒白の配線が途中でアースされているので、そことつなぐ
 これは効果がありそうだけど、ボディアースは残しといてね。
スタータモータ
 エンジン始動時にしか電流は流れないので、出力アップにはほとんど効果は無いだろうなぁ。
 ただ、スタータは勢い良く回るようになるはずですが、ここは大電流が流れるので直接つないでもだいじょうぶなのか、ちょっと不安(よく回る分、スタータモータの負担が大きくなるかも
レギュレートレクチファイヤ
 マイナス側がボディアースだった場合、ハーネス内の黒白配線とつなぐといいかもしれない(ほとんどボディアースにはなってないと思うけど
 ただ、バッテリにかかる電圧・電流の増加に注意だね。
オイルプレッシャースイッチ
 オイル警告灯が点灯しているときにしか電流が流れないので、効果はほとんど無いでしょう。
ニュートラルスイッチ
 ニュートラルライトが点灯している時にしか電流が流れないので、効果はほとんど無いでしょう。

ジェベル250XCの場合

バッテリ
 ボディアースはされてるけど、もう一本の配線でしっかり他の配線とつながっているので、効果は薄いでしょう。
スターターモータ
 カタナの場合と同じ。
ニュートラルスイッチ
 カタナの場合と同じで、効果はほとんど無いでしょう。


で、結論・・・

 ウ〜ム、そうねぇ、ま、やらないよりはやったほうがいいかも、ってところでしょうか。
 不思議なのは、マイナス側をいくら太くしてもプラス側は細いままでもいいのか?、ってこと。
 効果があった、ってゆー人もいますから、効果が有ることはあるんでしょうねぇ

 ま、最初に言ったとおり、たいして害は無さそうなので、他にやることなくてとにかく何かやりたいっていうなら、いいんじゃないかな。
 ただ、金属は温度が上がると電気抵抗が増えるので、エンジン付近では熱対策をすることと、つなぎ方を間違えたり他の配線に思わぬ影響を及ぼしたりして、トラブルを起こさないように注意だね。

 俺は、やらないだろうなぁ。
 シャーシダイナモで測定してこーんなに効果があった、とか、アーシング線にこれだけ電気が流れてます、なんて測定結果を聞いたこと無いからなぁ。
 余計なものは付けたくないしさ、その費用でプラグやオイルを交換したほうがずっと良さそうじゃん。

 だいたいさ、そんなに効果があるのなら、とっくにメーカーはやっていると思わない? 


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