カタナの燃料コックは、固い。走行中にまわすのが危険なくらいで、いちいち停車してリザーブにするくらい。プライヤーでつかんで回す人も多いのではないでしょうか。
俺のなんか、無理やり回していたら、タンクが変形してきたぞ。
そこで、よくある流用です。
よく、「ノーマルコックだと、ガソリンの流量が足りない」って話を聞きますが、本当なんだかどうだか・・・
かなりの場合流量の問題ではなくて、負圧パイプやキャブの整備の問題のような気がします。
あとは、販売店のセールストーク。だって、カタナ用と称して純正部品を高く売ってんだからさ。
して最大の疑問は、よく考えてみれば、もしニンジャのコックのほうが流量が多いのなら、燃料パイプが太くてカタナには合わないはず、という点。
誰か正確なとこを知りませんか?
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82年製750カタナのフューエルコックです。
分解時に、スプリングが飛び出してくるので、注意しましょう。
カタナのコックはアッセンブリでしか買えませんが、上記のゴムリング、取り付けボルトとそのワッシャは、単品で買えるようです。
レバーのオーリングを交換すれば、ガス漏れが直るかも知れません。現物を持って部品屋に行きガソリン用って言えば、手に入りそうです。
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コックの中です。
レバーの裏の突起が板バネを押し、それが負圧コックを押し、PRI(プライマリ)の経路を開ける仕組みです。
裏の負圧バルブ部分は、ダイヤフラムかガスケットが張り付いていいて、無理するとそれらが破けそうなので、分解はあきらめました。
GPZ1100のガソリンコック |
これはGPZ1100のガソリンコック。ヤフオクで560円でした。
ニンジャ用は高いからね。
ちなみにカワサキのサイト上で検索すると、ニンジャGPZ900RA8(ZX900A)の新品で、4,358円です。オークションで競りあがって3,000円を越えることもあります。送料と振り込み手数料を考えれば、新品買ったほうが良いのに、何を考えてんだろ。
店頭で6,000円くらいで売れれていることもあるので、要注意。
カワサキのサイトで買えるのに。
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あ〜ぁ、ひと目でボルト間隔が違うことがわかります。
それにしても、こんなに大きさが違うとは・・・
ガソリンコックなんかが目立ってもねぇ。
そりゃ、「改造したぞ〜」ってのが良くわかるから見栄もはれるし、付けたい気も理解できなくは無いけど。
でも、そんなことしたら、カタナのデザインがどうのこうのって言えなくなっちゃうよ。
たしかに、ツマミがでかいから操作しやすいってのはあるけどね。
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横から見た画像です。
燃料パイプや負圧パイプが出てゆく方向が違うことがわかります。
さらに、コック自体が少し下に下がることがわかります。
こんな部品、全部同じにしときゃいいのに。
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で、取り付けボルトの間隔の問題。
こんだけ違うので、取り付けられません(涙
やっぱ、ニンジャ用を買うしかないのかなぁ。
んで、もっと悲しいことが・・・
この画像のカタナ用コックは、予備にとかなり以前に手に入れたものですが、今回手に入れたGPZ用のコックよりも、軽くスムーズに回ることが判明しました。
何やってんだろ、俺。
GPZ1000RX用ガソリンコック |
左がヤフオクで420円のGPZ1000RX、右が750カタナの燃料コック。
正面から見ると、刀のほうがコンパクトで素敵。
レバーの大きさの差が、コック操作時の軽さの差になってるのでしょう。
画像では良くわかりませんが、上に伸びたパイプの長さから、カタナ用のほうがリザーブが多くなります。
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GPZ用のほうが、薄くできてます。
燃料パイプ、負圧パイプとも、ほぼ同じ方向に出てますが、カタナの負圧パイプは斜め上に向かって出ます。
燃料パイプの外系は、細いところが約8ミリ、太いところで約9ミリと、両者ともほぼ同一ですが、内径はGPZ用のほうが0.5ミリほど太くなってます。
取り付けボルトのピッチは、同じといって良いでしょう。
タンク裏面と接する長円形のゴムリングも、ほぼ同一です。
コックの分解 |
すぐ分解してみたくなるのが、悪いクセ。
裏側の負圧関連のとこは、張り付いているガスケット(ダイヤフラム)が破けそうになったので中止。
口で吸ってみれば、ちゃんと作動するかどうかを確認できます。
ニンジャ900用とは、燃料ホースが出る方向が違います。
負圧パイプも、燃料ホースと同じ方向に出ます。
もしカタナに取り付けられるのなら、こちらのほうが良いかもしれません。
オーリングとウエーブワッシャに給油すれば動きが軽くなりそうですが、カタナのと比べた場合、レバーが長いから軽く感じるだけなのかもしれません。
互換性については、この年末か新年早々あたりでチェックする予定です。