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フォークオイル交換
Last Updated Jun.3.2006

 1万キロ走ったし6年も経つので、そろそろフォークオイルも交換しなきゃ、ってことでやってみました、フォークオイルの交換。
 このタイプのフォークは初めてなのでどんなものかと興味もあったし、リアサスのリンクのオーバーホールはもうやってあったからね。
 だいたい95年頃からかな、カセットタイプとか呼ばれた、内部にピストンとシリンダを持ったフォークが使われだしたのは。
 倒立タイプのフォークは、まず間違いなくこの新しいタイプのフォーク。
 簡単に言えば、フォークの中に水鉄砲が入っていて、フォークが上下するたびにその水鉄砲の中のオイルが出たり入ったりする、ってとこ。
 この仕組みのほうが、抵抗が少なくてスムースに動くらしい。
 フォークオイルがやたらとサラサラしている(粘度が低い)のも、特徴だ。


1.フォーク取り外し

  1. インナチューブにマジック等でしるしを付ける
  2. 泥除けをはずす
  3. ホイール、ブレーキキャリパをはずす
  4. ブレーキホース、メーターケーブルのクランプやガイドをはずす
  5. ヘッドライトステー下部クランプバンドをゆるめる
  6. ハンドルバーをはずす
  7. アッパークランプボルトをゆるめる
  8. フォークキャップをゆるめる
  9. ロアランプボルトをゆるめる
  10. フォークを抜き取る
  11. フォークブーツをはずす
スプリングリテーナ
スプリングリテーナ

 ブレーキホースやケーブル、配線類の通りかたをメモしておくとあとで楽です。
 インナチューブにしるしを付けるのは、元の方向で再び組み付けるためです。ただ俺の経験では、やらなくても不都合を感じたことはありませんが、絶対に必要だと言う人もいます。
 ホイールを浮かせる前に各ボルトを少しゆるめておいてから、ジャッキアップして取り外しましょう。ジャッキアップしたバイクは非常に不安定で、その状態で硬くしまったボルトを緩めるのは危険です。
 ハンドルにあるブレーキレバーやスイッチ類は、取り外す必要はありません。うまくやれば、ハンドルバーもはずさないでできます。
 取り外したフォークを立てかけておく場所を用意しておくと、やりやすくなります。

2.オイル抜き取り

  1. フォークキャップをはずす
  2. スプリングを押さえ、スプリングリテーナをはずす
  3. スプリングをはずす
  4. フォークを傾け、数回ゆっくりとストロークさせて、オイルを抜き取る
  5. そのまま数分間、フォークを逆さまにして、さらにオイルを抜く
スプリングの上下
スプリングの上下

 スプリングには上下があるので、よく覚えておきましょう。
 気温が高いほうが、オイルは抜けやすいです。
 オイルは、オイルぱっくり等で処理しています。フォークオイルはエンジンオイルよりも燃えやすいので、注意しましょう。
 フォーク内部には樹脂やゴム製の部品があるので、ガソリンやシンナーで洗浄しないほうがよいでしょう。
 6年、1万キロ走行で、オイルは少し透明度を失い、抜き取り最後のほうに少しだけ黒い汚れが出ました。

3.オイルを入れる

  1. スプリングを抜いた状態で、
  2. フォークをいちばん短い状態に縮める
  3. ロッドを引き上げる
  4. ロッドをゆっくり上下させながら、オイルを少しずつ入れる
  5. さらにロッドを静かに数回上下させ、なるべく内部の気泡を抜く
  6. 最低10分間は、そのまま放置する
  7. フォークを最圧の状態でロッドを目いっぱい上げ、オイルレベルを調整する
フォークオイルの種類SS7
注入量 (片側)538ml
オイルレベル135ml

 オイルを抜いた状態では、激しく動かさないようにしましょう。
 気泡が入らないように、オイルは静かに入れましょう。

 番号数が同じでも、ブランドによりオイル粘度は異なります。
 売り場には各オイルの粘度が比較できる表があるはずなので、確認してから買いましょう。
 オイルをブレンドして粘度を調整する場合は、同じブランドのオイルを使いましょう。

4.フォーク組み立て

  1. ロッドを引き出しておく
  2. 巻き方が密なほうを下にして、スプリングを入れる
  3. キャップを付ける
  4. スプリングを押し込んで、リテーナをはめる
  5. インナチューブを引き上げて、キャップをねじ込む

 フォークを倒したりして、オイルがこぼれないように注意
 スプリングの上下を間違えないように!
 キャップをインナチューブにねじ込む時は、キャップのほうを回しましょう。

5.フォーク組み付け

  1. 取り外した時とは全く逆の順番で、フォークを取り付ける
  2. ホイールをつけジャッキをはずしてから、ボルト類を本締めする

  ブレーキホースやケーブル、配線類の通しかたに注意しましょう
  とくに、ブレーキホースがねじれたりしないように。


注 意 !

 車種によっては、スプリングリテーナにかかっているスプリングの力が、非常に大きなものがあります。
 その場合、素手でスプリングを押さえつけながらロッドを引き上げリテーナを組み込むのは、とても困難です。
 そういったフォークを再び組み立てるには、スプリングを縮めた状態で保持しておく専用の工具が必要です。
 素手でやったと言う話は、まだ聞いたことがありません。
 ジェベル250XCの場合はスプリングがやわらかいので、素手で簡単にできます。


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