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GSX sharpens you up!

汚れまくりのカタナ
よごれまくり

 こんなHP作って偉そうなこと書いている割には、ずぅーっと乗ってなかったです(反省
 3年も放ったらかしにしとくと、かなりひでーサビ。
 まさに、サビのデパート、汚れの総合商社。
 で、ユーザー車検なら安くあがりそーだ、って考え、その前にキレイにしとこうと。
 さらに、以前エンジンをオーバーホールしてもらった時の明細が出てきて、それによると0.5mmオーバーサイズのピストンが使われていて758ccになっていたことがわかり、益々やる気になった。

 ってなわけで、フレームのサビを処理したあと塗装し、エンジンも塗っちまおうとたくらんでるとこ。
 もちろん、安くお手軽にネ!

第1段階 洗車

ハチの巣
カウル内側にハチの巣

 とりあえず洗車だー!
 洗車なんて何年ぶりだろ、実は洗車がきらいな俺。祝日の洗車場を見ているとなぜかこっけいで悲しくなってしまうのだよ。早い話がビンボー臭い、だから洗車はきらい。洗車するほどサビも劣化も進むって言うしね。
 まづはママレモンで大量の泡を作り、そいつを塗ったくってから洗う。
 洗ったら思いのほかキレイになったので、これだけでいいかと早くも挫折しそうになった。
 カウルの内側にハチの巣があったのにはびっくりした。取るべきかこのままにしておいて自慢しようか悩む。
 作業時間 約45分

第2段階 分解

サビ処理前
サビの状況

 ひととおり洗ったら、片っ端から部品をはずして行く。はずした部品をさらに洗ってきれいにする。
 はずした部品、特にボルト類は部分ごとにまとめてビニール袋に入れて、名前を書いておきましょう。
 意外に面倒なのは、各電装品とハーネス類。ハーネスの通り方はすごく複雑で、はずすと元通りにするのが面倒くさそう。配線の被覆がだいぶ硬化していて、少々はがれている。
 固着していたボルトが、やっぱり切れた。この段階でどのボルトを新品にするかおおよそ決めちゃう。
 アルミはバフ掛け仕上げ、鉄はサビ止めしてから塗装する予定。
 チェンはなんとかつかえそう。
 キャブは、ねっとりしていて動きが渋い。
 フォークインナーチューブやリアサスのロッドのサビは、ウェスでこすれば取れる程度で助かった。
 作業時間 何日にも渡っているので、もうわからない

第3段階 フレームサビ処理

ケミカル
ケミカル
 はく離剤がたれたり、はく離した塗装がくっつかないように、まずはビニール等でエンジンをマスキングした後、
  1. サビてるところの塗装を落とす
  2. でかいサビのところははく離剤を使って塗装を落とす
  3. ワイヤブラシでサビを落とす
  4. とれないところはサビ取り剤で落とす
  5. 洗浄
  6. さらにさび転換剤で処理
  7. 洗浄
  8. ジンクコートで下塗り

サビ止めで処理
サビ転換剤で処理

 ひたすらサビを落としてはサビ処理をしていく。
 ワイヤブラシやサンドペーパーでサビを削り落とし、細かなところはサビ落とし剤やサビ転換剤等のケミカルで対処しないとやってられない。
 サビ転換剤を使う前には、なるべくサビを落としたほうがいい。この薬剤は分離しやすいので、よく振ってから使うこと。
 基本は2度塗り。茶色っぽいとこは黒くなるまで重ね塗りをする。
 サビ転換剤でできる皮膜はいまいち弱いので、必ず塗装をしたほうがいいだろう。
 フレーム塗装をすべて落とす勢いだ。

第4段階 下地つくり

ジンクコートで下塗り
ジンクコートで下塗り

 さび転換剤を塗った次の日以降、ジンクコートで下塗りをする。
 これはサビを防ぐだけでなく、塗料の乗りが良くなるし下地の色を隠してくれるのがいい。

第5段階 上塗り

塗装完了
塗装完了

 ジンクコート吹き付け後ひと晩は経ってから、上塗り塗装開始。
 スプレーでは塗りにくいすみっこを、あらかじめ刷毛で塗っておく。
 ムラになりやすいけど、対ガソリン性が強いと聞いたので、今回はラッカー塗料を使ってみた。  商品説明に「プラスティックには使えません」って書いてあるやつ。カシューってのもラッカーのこと。
 ウ〜ム、久しぶりに嗅ぐシンナーのあやしい香り。
 やっぱ、塗料はラッカーに限るゼ(笑
 その後、ラッカースプレーで塗って、最後にラッカークリアで仕上げる。
 スプレー塗料は同じところを集中的に塗ってはいけない。サーっと薄く塗るのだ。
 色ムラは、何回か重ね塗りをして無くして行くほうがいい。決して一度で仕上げようとはしないこと。

第6段階 エンジンサビ落し

モータサビ処理前
エンジン処理前の状況

 まずは、エンジンコンディショナ等で、汚れを落とす。
 これは塗装を侵すが、もう塗装なんてボロボロなので、かまわずやる。
 やはり塗装前のサビ(アルミの腐食)落としが重要。
 でも、鉄用ばかりでアルミ用のサビ処理剤は、見つけられなかった。以前はあったんだけどね。
 そこで登場するのが、我等の味方サンポール。こいつを3倍くらいに水でうすめて、ブラシでこすりつけていき、サビの様子を見ながら、適当な時間が経ったら中性洗剤で洗い流す。中和するわけね。
 しかし、乾くとアルミ表面は白くなっているので、あとはワイヤブラシと根気あるのみ。腕がつるまで磨こう!
 サンポールを付けっ放しにすると、どんどん溶けていくので注意しましょう
 ブラシが届かないすみっこは、いさぎよくあきらめましょう

第7段階 エンジン塗装

仕上がったエンジン
仕上がったエンジン

 フレームとカバー類をマスキングして、エンジンを塗る。
 当然耐熱塗料を使う。ヤマハブランドの色は銀。  「オキツモ」って会社のもいいみたい。ここが耐熱を各メーカーに納入しているらしい。
 う〜ム、光りすぎ(笑
 もうちょっと落ち着いたツヤのほうがいいかも。
 問題は、これがいつまでもつかだね。

第8段階 バフ掛け

  1. はく離剤等で塗装をはがす
  2. ヤスリ等で表面を整える
  3. 耐水ペーパー等で、水砥ぎ
  4. バフと研磨剤でみがく
  5. ネバーダル、クリア塗装で仕上げ
フォークバフ掛け
フォークバフ掛け

 Fフォーク、トップブリッジ、エンジンのカバー類等にバフを掛けた。
 表面に金型の合わせ目(バリ)等が目立ったりする場合は、金属用ヤスリで整えておく。
 水砥ぎする時には少しママレモンを加えた水を使うと良い。最初は500番前後の耐水ペーパーで、全体が同じ調子の表面になるまで磨く。この時、ゴム板状になった仕上げ用の砥石があると能率的。
 次は電機ドリルの先にフェルトや布バフを取り付け、ラビングコンパウンドやピカール等を付けて磨く。
 仕上げにネバーダルで磨くと多少防錆効果を期待できる。
 耐水ペーパーの磨き目の方向を一定にして(ヘアライン加工)クリア塗装仕上げにすると、鏡面仕上げとはツヤに変化が出でるので、このふたつを組み合わせるのも良い。
 この作業は塗装の合間等にやる。天気がよければ塗装、悪ければバフ掛けネ!

第9段階 組み付け

 一応、フォークオイルとブレーキ液を交換しとく。
 フォークはオイル交換が面倒だから、下部のダンパー調整器をはずしてそこからオイルの出し入れをする。フォークオイルは少し白濁していたが、金属片などは見当たらなかったので安心した。以前、銀色に輝くオイルが出てきて泣きそうになったことがあるからね。
 キャブレタは上下のフタを開けて、各通路にエンジンコンディショナ等のスプレーを吹き込んで貫通しているか確認した。3番キャブのチョークが壊れていて、チョークかかりっ放し状態だった。調子悪いわけだ
 チェンと排気管内部は、クリームクレンザーとブラシで洗った後、ハイターにひと晩漬け込んでおいたらキレイになった。
 カウルの取り付けフレーム、電装品ホルダ、ヒューズボックス、レギュレタ等も塗装しておいた。
 ついでに、サビたボルトの頭やナットも黒で塗装した。

完 成 !

車検を取って、やっと乗れるようになった

今回使用したケミカル類

商 品 名用  途
ママレモン洗車にはコレ!
クリームクレンザチェン・排気管内部洗浄
ハイターチェンと排気管内部の洗浄脱脂に
弱アルカリではなくアルカリを
日産エンジンコンディショナー金属の汚れ落とし
塗装面、樹脂類、メッキ面不可
日産ガスケットリムーバーaaaaaaaaaaaaaaaaa
セメダイン サビハンターサビ転換剤 サビの最終処理に
ラビングコンパウンド研磨剤
ピカール研磨剤(上のものより細かい)
ネバーダル金属磨きの仕上げに
ジンクコート下塗り用サビ止め塗料
フレーム用塗料ラッカー系
塗料薄め液(シンナー)対策品で、酔えないやつ
サンポールアルミ表面サビ取り
エンジン用耐熱塗料銀(オキツモ、ヤマハ)
その他塗料黒・灰色

交換した部品

部  品  名部品番号単  価個  数
ロッカアームシャフトプラグ09247-140121104
ガスケット09168-14004804
ピボットシャフトナット08319-211681801
ワッシャ08322-011671
リアサスナット08313-101071002
ワッシャ08322-01127504
ワッシャ12.5x24x3.209160-120821102
ワッシャ10.5x24x2.309160-101271202
ワッシャ09160-101321002
ボルト09104-100021202
油圧測定口プラグ09247-180013101
Oリング09247-180041601
オイルドレンプラグ09247-140361301
ガスケット09168-14004801
タンデムステップボルト09111-060381102
電装品ホルダプレートボルト(ステンキャップ)252
Reg/Recボルト(ステンキャップ)252
イグナイタボルト(ステンキャップ)252
フューズボックスボルト(ステンキャップ)302
キャブ関連ボルト(ステンキャップ)20〜3040
インシュレータクランプバンド(ステンレス製)3008
............6750円
注)価格は、2002年6月時のもの
パーツリストと実際に手元に届いたものでは、部品番号が異なっているものが多い
ガスケットは形状が変更されているので、オイル漏れ対策かもしれない
各ステンボルトのほとんどは、ワッシャ(3円前後)も使用している
ヘッド、クラッチ、ポイント、マグネットカバー等のボルトは、すでにステンにしてある
インシュレータクランプバンドは、一般ホース用ステンレス製9mm巾
 
1.0mmオーバーサイズピストンは、リング込みで1組6850円だそうです
15年程前に0.5mmオーバーが、4800円でした
1セットの部品番号は、12103-45840-100

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