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キックスタータ

 しょっちゅう乗ってりゃぁ別だけど、週に1度乗るか乗らないかじゃぁ、いずれはバッテリーはあがっちまうんだよね。
 そこで、オプションのキックスターターを付けようと思ったんだ。
 今ジェベルを買えばキックスタータは最初から付いていて、おまけにGPSもついていて、そんでいて安く買えるんだよね。ま、GPSはいらないんだけどさ、まいるよね。まいるよなぁ。

 ちなみに、メーカー純正部品の価格は、年に1回上がることが多いんだよね。特に生産が終了したモデルは。
 4月1日か、10月1日か、元旦がくさいね。タイミングが悪いと、1日違いで1割くらい上がってることもある。
 部品が売れるまでは、仕入れがあったのにお金が入ってこないから、それをお金を借りているって考えると金利がかかるわけだ。だから毎年価格を上げるんだね。
 ま、この御時世にいい気なもんだよ。
 こうい言うと、わけ知りの人なんかは「色々あってしょうがない」なんて言いそうだけど、そう言う人ってなんでメーカーの側に立つんだろうね。自分もただの消費者なのにねぇ。まんまと仕事にからめ捕られちゃったのかな。悲しいね。
 ま、いずれにせよ価格が上がるってのは、困ったもんだよな。
 とくに生産中止になったバイクの場合は要注意だね。ジェベルは現行車なんだけど、買おうと思っている人は急いだようがいいかもよ。

01/31 ついに近所の赤男爵″で注文しちまったぜ、キックスターターキット。
02/07 バイク屋にとりに行った。約2万1千円ってとこ。ネット上の店では2万5千円してたぞ。

第1日目

 オイルを抜き、説明書通りに部品をはずしていく
 ステップとブレーキペダルのボルトは、ネジロック剤が塗られているのでかなり硬かった。
 ブレーキスイッチは取り外さなくても平気。
 クラッチカバーのボルトを緩める前に、忘れずにオイルラインのボルトを緩めておく。
 排気管は取り外すように指示されているけど、ボルトを緩めるだけでOK。
 一部トルクスボルトが使われているので専用工具が必要なんだけど、わざわざ買うのももったいないので、バイスプライヤで無理やりはずしちまえー(真似しないように!)
 どーせふつうのボルトに換えようと思ってたからね。そうすれば出先でも困らないしね。
 うまくやれば排気管ははずさなくても大丈夫そう(あとで気が付いた)
 寒くなってきたので、今日はここで終わり
 作業時間 約30分

第2日目

クラッチカバー取り外し
クラッチ

 クラッチカバー取り外し
 クラッチカバーボルトはあっけなく緩み、クラッチスプリングのボルトも簡単に緩む。
 取り外したクラッチプレートやワッシャ類はまとめてはずして、向きや方向がわからなくならないようにそのままビニール袋に入れとく。
 問題は、ど真ん中にあるクラッチスリーブハブナット。かしめを直してから緩めるんだけど、あまりにもキッチリかしめてあって無理そう。
 ポンチやタガネでひっぱたいたけど、やっぱり無理だった(笑
 これ以上やるとやばそうだし、雨が降り出したのできょうはここで終了。
 かしめはサンダーで削るしかないかなぁ。でもボルトって硬いんだよね。
 あとで気が付いたんだけど、かしめはそのままでナットを回しちゃっていいみたい。もう遅いか?
説明書をよく読んでから作業をしましょう!
 作業時間 約45分

第3日目

 キックシャフト組み立て
 この作業は、スナップリング(サークリップ)プライヤがないと難しい。
 この工具は1500円も出せば買えるし、この後もう一度、エンジン内のサークリップをはずす時に使うので、買ったほうがいいかも。
 軸用と穴用があるが、両方兼ねているものもあるし、先端のピンが折れた時の替え″もセットになっているものもある。
 今日も寒くなってきたので、ここで終わりにする。
 どーせ春まで乗らないし、急ぐこともないさ。
 作業時間 約10分

第4日目

破壊したクラッチスリーブハブナット
破壊したクラッチスリーブハブナット

 クラッチスリーブハブナット、エンジン内のボルト、クリップ、キックシャフトが通る穴をふさいでいるキャップをはずす
 クラッチのナットは、かしめはそのままでゆるめるらしいが、一向にゆるまないのでこうなったら奥の手だ。
 シャフトのスプラインの溝の位置で、電気ドリルでナットに穴をあけて破壊する。
 超硬ドリルであっけなく穴があき、マイナスドライバで残っている部分をたたくと簡単に割れ、ナットは楽にゆるんだ。
 最初からこうすれば良かったんだな。

クラッチスリーブハブ取り外し完了
クラッチスリーブハブ取り外し完了

 クラッチカバー左下にある、キックシャフトが通る穴をふさいでいるキャップは、丸い棒などをあてて内側から外に向かってハンマーでガツンとやる。他の部品を傷つけないように木の棒が良い。
 エンジン内のボルトは、インパクトドライバを使うように指示されている通り、この工具がないとゆるめるのは難しいだろう。
 で、またまた寒くなってきたので、ここで終わり。もっと早く起きればいいんだよな。
 ガスケットをはがすのは面倒臭そうだなぁ。
 あぁ、いつになったら終わるのやら。
 作業時間 約1時間

第5日目

 ステンレスボルト
 クラッチカバーのボルトを、ステンレスキャップボルト(六角穴付きボルト)にしようと思い、ネジ屋へ買いに行く。
 ついでに、反対側のカバーのボルトも買う。全部で24本、約1000円だった。
 あ、平ワッシャを買い忘れた。ついでに、排気管クランプボルト(トルクスボルトのやつ)と、サイドカバーのボルトも取り替えようっと。
 作業時間 0分

第6日目

 こびりついたガスケットを、カッターを使ってしこしこはがす
 これが一番面倒な作業だと思う 技術革新を望む!
 エンジン側がきれいにはがれてくれたのは、不幸中の幸い。
 両面きれいにはがれたなら、そのまんま再利用したのにぃ。
 CRCを湯水のように使ってカスをきれいにして、寒くなってきたので今日はこれまで。
 ほんとに寒いんだってば!
 作業時間 1時間半

第7日目

ストッパーの向きに注意
ストッパーの向きに注意!

 各部品の組み付け
 やっと組み立て。組み立てはあっけない。
 各部品にオイルを塗ったくりながら、組みつけてゆく。
 忘れ物でもあると困るので、クラッチスリーブハブナットは最後の最後に締めるのがいいと思う。
 キックシャフトは、穴に差し込んでからストッパーにあたるまで右に目いっぱい回してから、スプリングの先端をケースの穴に差し込むと良い
 クラッチレリーズラックがちゃんとかみ合うように注意しながら、ノックピン(ドゥエルピン)を確認してカバーをはめ、トルクレンチを使ってボルトをしめる。
 カバーのボルトは長さがまちまちで、どれがどれだかわからなくなったら、とりあえず全てのボルトを差し込んでみると良い。全てのボルトがほぼ同じだけ出っ張ったら、正解。

キックシャフトの取り付け
キックシャフトの取り付け

 それにしてもクラッチカバーのボルト2本はオイルエレメントカバーと共用で、エレメント交換の際これだけ緩めるとなんか悪影響がありそうな気がするんだけど。まぁ、いいか。
 フタを閉めたらステップやらブレーキペダルやらを取り付けて、Hブランドウルトラゲーペーオイルを入れて完成。
 チョークを引いたりして、キック10発くらいで始動。2ヵ月ぶりだからこんなものだろう。  オイル量をみるとちと足りない。余っていると思ってたのは、フォークオイルだった。しょうがないのでニッサン純正オイルを入れとく(ほんとは良くない)
 これで気軽にエンジンを止められるぞ!
 めでたし、めでたし。
 作業時間 1時間半

第8日目

キックスタータ取り付け完了
キックスタータ取り付け完了

 フレームガード取り付け
 そのままでは付かないので、アクテブのフレームガードをサンダーで削りながらあわせ、バフがけして取り付け。
 まぶしー。
 作業時間 2時間半
しばらくの間は、オイル漏れと排気漏れに注意しましょう


ステンレスキャップボルト
サ イ ズ本 数備 考
ローター側クラッチ側
M6 x 103-スターターギアカバー
M6 x 20-1 
M6 x 2513 
M6 x 35822本はスプロケットカバー
M6 x 40-2 
M6 x 452- 
M6 x 60-2 
M6 x 75-2 

 今回交換したエンジンカバー類のボルトです

 すべてに平ワッシャを付けています

 締め付けトルクは、ノーマルより1割少なくってとこです

 スタータギアカバーの中にも1本あるので、忘れずに!

ボルトについて詳しくはこちら


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