ダイオード |
Diode
電流を一方向だけに流す性質を持つ素子をダイオードと言います。
二方向(正・逆方向)に流れる電流を一方向に流れる電流に変換する性質を持っていて、このような働きを整流作用といいます。
バイクでは、発電機で作られた交流電流を直流にするのに使っています。
ツェナー aaダイオード |
Zener Diode
他のダイオードとは違い、逆方向に電圧をかけます。
設定されている電圧を越えると、急に電気を通すようになります。
この性質を利用して、定電圧や基準電圧を得るために使われます。
バイクではレギュレターに使用されています。
トランジスタ |
Transistor
微弱な電流を増幅する増幅作用と、スイッチング作用があります。
B(ベース)にある一定以上の電気が流れると、C(コレクタ)、E(エミッタ)間がつながり矢印の方向で電気を
流すようになります。この働きをスイッチに利用します。
接点が無い(無接点スイッチ)ので磨耗せず、メンテナンスフリー化ができます。
NPNトランジスタ
ベースにプラスの電圧がかかると、ONします。
2SC××× :高周波用(低周波用にも使える)
2SD××× :低周波用
PNPトランジスタ
ベースにマイナスの電圧がかかると、ONします。
2SA××× :高周波用(低周波用にも使える)
2SB××× :低周波用
サイリスタ |
Thyristor
半導体スイッチング素子の一種で、ダイオードと同じく一方向素子です。
A(アノード)−K(カソード)間に順方向に電圧を加えても電流は流れない。
G(ゲート)に一定の電流を流しながら、A−K間に順方向に電圧を加えて行くと、ある電圧でA−K間は導通(ON)し電流が急激に流れ、電圧は急激に減少する。
1度導通するとGにかかる電流を切ってもA−K間に電流は流れつづけるが、A−K間に流れる電流の電圧を導通を保つ電圧以下にするか、A−K間に逆電圧を加えると非導通(OFF)になる。
抵抗器 |
Resistor
回路に流れる電流を制御します。
抵抗は電気を熱に変えて消費するので、電圧、電流が減少します。
コンデンサ |
Capacitor
バッテリーのように電気を蓄積します。
交流は電源の周波数が高いほどよく通す。
直流は充電瞬時のみ通すが後は通さない。
電解コンデンサには、極性があります。
キャパシタとも言う。
コイル |
Coil
絶縁した導線を何回もグルグル巻いたものをコイルといいます。
直流はよく通すが、交流は通しにくい。
コイルには、コイル内に磁界を通しやすい鉄などの物質(磁性体)が入った鉄心入りコイルや、何も入っていない空心コイルにわけることができます。
コイルは交流に対して、電気がたくさん流れようとすると流すまいとして、逆に電気が減ろうとするとたくさん流そうとする、電流の変化を安定させる性質(平滑化作用)があります。
鉄心の役割は、鉄心を入れることによって磁力線を鉄心に集め、コイル内の磁界を強めるためです。
変圧器(トランス) |
Trans
コイルをふたつ並べたもの
図のように鉄芯がつながっている物もあれば、そうでない物もある。
電圧を変化させることができる。
だいたいわかったかな? それじゃ次へ進もう!
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