ようやく暖かくなり梅も咲いたころ、そろそろ乗るかと重い腰を上げ、まずはバッテリーの充電をしていたところ、やはり例のターミナルが再び折れました。
またハンダ付けをしようとも思いましたが、ターミナルが奥のほうまでボロボロになっていて、掘り出したそばから崩れていくのであきらめました。
そろそろ楽にさせてあげようと言うことで、廃棄決定!
ところが・・・
バッテリーは高いです。
チャイナ製は安いんだけど、どうやら1年程度で寿命が来るらしい。
あんな単純な構造のものなのに、なんでそんなにボロいのかと調べてみたら、どうやらバッテリー液が薄いことが原因らしく、液を国産のまともな物と入れ替えると使えるようです。ただ、加熱して発煙したとか発火したという報告がネット上にあるので、ちょい怖いです。
あいつら、手っ取り早くカネを稼ごうってアタマしかないので、コピー商品や粗悪品が横行するようです。
台湾製やインドネシア製ならいいんだけど、なぜか売ってない。ま、ただでさえバイク人口が減っているのに、単価を下げると儲けが少なくなっちゃうから理解できなくもないんだけど、必至に平均単価を維持しようとしているバイク業界の現状が現われているのかもね。
で、修理です
ターミナルが折れたんだから、強引にでもターミナル部分をほじくり出して、そこに新しいターミナルをハンダ付けすればOKジャン。
ってことで、修理方針が決定されました。
掘り出した電極部分 |
ターミナル部分を”発掘”したところです。
何を使ってほじくり出したかというと、ずばり彫刻刀です。意外にも10分もかからなかったです。ま、合成樹脂ですから。
周囲は銅、中の銀色の部分はハンダでした。
この中心のハンダの部分に穴を開けてネジを切り、ボルト留めにするっていう手も有りかも知れません。ただ、あんまり深く掘らないほうが良いのは言うまでも無いし、銅やハンダは柔らかいのでネジ山がすぐにつぶれそうです。いちばん良いのは、ネジ止めしてハンダを盛っちゃう方法だと思う。
銅やハンダはやわらかいので、彫刻刀で削れちゃいます。これ幸いと、ハンダ付けの下ごしらえのために表面を少し削ってきれいな面を出しておきます。
ハンダ付けする面に削りカスや腐食があると、うまくハンダ付けできないので、できるだけきれいにしておきましょう。
平ギボシをはんだ付け |
新しいターミナルには、平ギボシを利用しました。
ギボシの、配線をつかむ部分をラジオペンチ等で平にして、クランク上に曲げてハンダ付け。何度も曲げると、折れてしまうので注意。
なるべく厚みのあるギボシが良いでしょう。薄いと加熱して焼き切れるかもしれません。
ハンダ付けが終わったら、エポキシパテ等で基部を固めると、さらに良いでしょう。
ラジペンでギボシを固定しながらハンダ付けしたのですが、数回ヘタこいてラジペンで両極のターミナルに同時に触れてしまい、ハデに火花を散らしました。ちょっとだけプラス側のターミナルの角が融けました。
比較的大きな面積をハンダ付けするので、かなり加熱することになりますが、加熱しすぎると何が起こるかわからないです。
注意して作業しましょう。
電圧の確認 |
しっかりくっついたことを確認してから、電圧をチェック。13ボルト弱です。
気温が25度もあれば13ボルトを越えて欲しいところですが、3ヶ月近く放置してこの電圧なら、まぁまぁといったとこでしょうか。
もう梅雨なので、晴れ間を狙ってバイクに搭載し、実際に走ってチェックしたいと思います。
よゐ子は真似しないでね!!
とりあえす、補充電しときます。13.5V以上にまで回復しました。暑い時期には、13.8Vくらいになることもあります。
しかし、エンジンが始動しない。かかる気配はあるのだけれど・・・
スタータ(チョーク)レバーが折れてました。これではスターターが効かないです。
仕方が無いから、スタータレバーを交換。
ちゃんとかかりました。
よほどセルを回し続けない限り、ターミナルが加熱することは無いようです。