バイクは、見た目がすっきりしているほうが良い。
クルマじゃないんだから、ゴチャゴチャ色々なものがくっ付いているのは、俺の趣味ではないです。だから、ブレーキのバンジョーボルト類も、赤や青のアルミ製から銀色ステンレス製に換えたんだから。余計なところが目立っては、バイクのデザインが台無しになる気がする。
そこで、スピードメーターをデジタル化しちゃえば、メーターケーブルが消えてすっきりするんじゃないかと・・・。
だから、メーターケーブル回してパルス信号を発生させる方法はとりません。
じゃまでしょ、ケーブルって。
最終的な目標は、エンジン回転数とギアポジションを電気的に拾って速度を表示させること。カタナのニュートラルスイッチには、GSX-Eシリーズの名残で全てのポジションに対応した接点があるから、そいつを利用しようと目論んでます。
ただ、そんな速度計を作る知識も技術も俺には無いので、強力な助っ人が現れない限り無理でしょう。
そこで、とりあえずは既存のものを利用しようとたくらみました。
ZX-12Rの速度センサー 105円 |
ヤフオクで105円。
特にZX-12Rのものではなくても、何でもいいと思います。どーせどれも中身はいっしょだし、もしかしたら製造元も同じかもしれません。
実物を手にするまでは、単なるコイルだと思ってました。コイルと、ドライブスプロケットかブレーキディスクあたりに取り付けた磁石で電気(パルス・信号電流)を起こすんだと思ってましたが・・・
なんと、コイルの中に強力な磁石が入ってます。中心の金属は単なるコアじゃなくて、磁石でした。
これなら、たとえばブレーキディスクの固定ボルトの突起等でパルスを発生できる、ってーのが理解できます。
テスターでの測定 |
ちっこいドライバーを突っ込んでハウジングから端子を取り出して、スプーンを近づけたり遠ざけたりして測定開始。
発電機と同じ理屈なので、動いたときにだけ電気が起きます。
0.03V 5uA 420Ωってとこです。
実際には、このセンサーとボルト頭の距離や動く早さで大きく違ってくるので、参考程度に。
まずは、テキトーなメーター本体を手に入れて作動を確かめねばなりません。その時、センサーも同一車種のものが良いでしょう。
次に、何処にセンサーを取り付けるかが問題ですが、できればドライブスプロケットでパルスを拾いたいと思います。
その理由は、いちばん配線が目立たない場所だからです。特に前ブレーキローターのところじゃ、配線が目立ちすぎるし、配線をしっかり固定するのが面倒。ブレーキラインに這わせるって手もあるけど。
SV400Sのメーター |
ヤフオクでSV400Sのメーターを、なんと105円で入手しました。
SV400の、カウル付きのほうです。
同じSVシリーズの650や1000も、ほぼ同じメーターを使っている、ようです。
このメーターのセンサーは、Fホイールのメーターギアの中にあるタイプです(このタイプは、中古でも高いです
目盛は、180km/h、14,000R.P.M.まで。レッドゾーンは、12,000からです。
ウインカ警告灯は、左右共用。
もちろん、冷却液の警告灯もあり。
タコメーターの中には、水温警告灯があります。
メーターの基盤 |
右から中央にかけて3個並んだグレーの突起は、メーター照明用の電球。
左端の黒と白の出っ張りは、各種警告灯。
いや〜、参った。クルマと同じ作りだ。全部まとめてひとつの基盤の上に乗っかってます。
基盤がでかすぎて、カタナのメーターケースに入りきらないです。
後に気付きましたが、カウル無しのSV400のメーターなら、速度計や回転計はそれぞれ独立した作りになっているので、このほうが良かったかもしれません。
ただ、カウル無しモデルはほとんど売れなかったようで、オークションに出るかどうか・・・
ソケットは、8ピン×2列の合計16ピンもありやがる。
SV400S(VK53A)のセンサー |
画像で見ただけですが、たぶんホイール1回転あたり4パルスだと思う。
理由は、見た目がほぼ同じマジェのセンサーがそうだったから(笑
この部分、ギアなんて付いてなくて、磁石が入った筒をホイールに引っ掛けてまわすだけの仕組みです。
なので、磁石が4個入っていれば、パルスは4回ってことに。
配線は3本で、ピンクがパルス信号用で、当然メーターまで入ってきます。
残りの2本は、電源とアースです。
SV400S(VK53A)のハーネス |
最近のバイクはやたらとスイッチやらセンサーが増えて、それらが全部連動したりするので、配線はとても複雑です。
ということで、配線図でもなけりゃ、よくわかりません。
640円もしました。
メーターより高いなんて・・・
メーターのソケットを手に入れただけでも、大きな前進といえるでしょう。
とりあえず、メーター裏のソケットの配線でも。
左上から、
橙/赤・速度センサ(電源)
黒/白・アース
黒/白・アース
橙/緑・電源
ピンク・速度センサ(パルス)
黒/青・油圧
若草・ターンシグナル
黒・ターンシグナル
続いて、右上から、
黒・この先のカプラで黒/緑に変わり、たぶん燃料計
黒/若草・配線図では燃料計だけど、実際は途中で無くなる
赤/黒・水温
赤・電源
黒/黄・回転計(点火パルス)
橙/緑・電源
黄・ハイビーム
青/黒・ニュートラル
「赤」はイグニションスイッチに左右されない、常時バッテリーとつながっている電源です。
「橙/緑」は、IGスイッチで制御される電源です。
同じ色の配線は、どこかでつながっています。
配線図上では存在するのに実際には無いもの、その逆、配線図と実物で色が違う物、等もあります。
間違ってるかもしれません。
3線式のセンサーが欲しかったので、420円(税込み)で落札。
配線色はSV400と同じと思われる、電源用の橙/赤、アースの黒/白、パルス用の桃、の3本。
コアが磁石になってるはずと期待したんだけど、そうではないようです。
ってことは、パルスを発生させるためには、相手は磁石になってないと。
ん〜、ちと困った。
ドライブシャフトでパルスを出そう!って目論見は、暗礁に乗り上げてしまいました。
使えるかどうかわからなくなってしまったけど、420円(税込み)
センサーと言うよりは、コイルか。
ユニットで、パルスジェネレータってことでしょうか。
原理的には、点火タイミング用のパルスと同じだと思います。
とりあえず、配線図を手に入れないと、どのピンが何に対応しているかがわからない。
サービスセンターに問い合わせば、配線図くれるかなぁ。
もひとつ問題は、ホイール1回転あたりのパルス数をどう補正するかです。
「スピードヒーラー」なんて商品もあるけどねぇ・・・
ちなみにこのスピードヒーラー、アメリカで115ドルくらいですので、日本での価格はほぼ妥当かと思います(ちょい高いかな
GSX-750S1の、ドライブシャフトです。
真ん中に、浅いですが、穴が開いているので、ここにネジを切って、ハヤブサやバンディット1200で使われている、たぶん磁石がくっ付いていると思われるローターを取り付ければ、難なくパルスを発生させられそうです。
ただ、穴がテーパー状に拡がっているのが、ちと気になる。
みんなも、やってみてねぇぇぇぇ!
次は、リンク式モノショック化かな
GSX-Rあたりを、ポ〜ンと・・・・・