軽量化をすると、当然バイクは速くなる。特に、加速とブレーキの効きが良くなるんだね。
軽量化する時にとても参考になるのは、競技用(トラック競技やロードレース)の自転車だ。
自転車ってやつは、バイクよりもクルマよりもずっと早い段階で新素材を取り入れて軽量化をして来ているんだ。
アルミ合金の部品やクロムモリブデン鋼などの高張力薄肉管のフレーム(なんとチューブ内部は、両端が肉厚で中央部は薄いダブルテーパー管)などは当たり前で、
20年も前にアルミフレームやらチタン合金の部品が市販されていたんだから、驚いちゃう。人間が出せる力はとても小さいから、よりシビアになるんだね。
ついでに部品の表面仕上げは、バイクとは比べ物にならないくらいきれいだよ。
で、そこいらへんから得た知識でもって、バイクの軽量化を考えたわけよ。
ま、あくまで一般的なことね。
実は軽量化の中では、このホイールの軽量化が最も効果があるんじゃないかな。自転車の世界でも重要視されているからね。
さらに、サスペンションの動きも良くなるから、いいことずくめ。
あんなにでかくて重いものを回転させたり止めたりするんだから、こいつらを軽量化すれば加速や制動が良くなるってもんだ。軽ければ軽いほど、直径が小さければ小さいほど効果はある。
他車部品の流用が一番進んでいる部分でもあるだけに、やりやすくもあるね。
軽量化という意味においては、よい扁平なタイヤのほうがいいと思うけど、あまり太くするのは考え物。太くなれば接地面積が増えてグリップが良くなるんだけど、
そのぶん抵抗が増えるし重くもなるから、それらのデメリットを上回る効果が無ければ意味が無いよ。
ところで話は変わるけど、自動車のインチアップってどれくらい効果があるんだろうね。
これって結局金属の部分が多くなるわけで、加速もブレーキの効きも悪くなるからかえって遅くなる気がするんだけどな。
一番効果がある軽量化は、動く部分を軽くするってこと。
で、エンジン内部にはたくさん動く部分があるんだけど、歯車やバルブ、カムやクランクシャフトを軽量化するのは至難のわざだ。
ピストンの軽量化は、スカートの内側を削るくらいしか思いつかない。パーツとして軽量化されたピストンが売られていればいいんだけどね。
他車のピストンで、サイズが共通でより軽いものが見つかればいいんだけど、そんな情報聞いたことが無いからね。
あとできるとしたら、オルタネータのローター。これも他車のを流用するしか無さそう。
労力や費用を考えると、エンジンそっくり載せ替えちゃったほうが早そうだね。カタナとGSXRでは20キロ近く違うしね。
まず思いつくのは、チェン。ワンサイズ落とすとかね。強度を考えなきゃだけど、太いから強いってことでも無さそうなので余計にやっかい。
前後のスプロケット、特にドリブンスプロケットはアルミ合金のやつがたくさん出ているから、簡単にできるね。
ただ注意したいのは、ドライブスプロケットの歯数。小さくするとチェンとの接触面積が減るぶん抵抗も減るんだけど、同時にパワーを伝える面積が減りチェン自体も大きく曲がるから、かえってロスが大きくなることがあるんだ。
俺の感覚で言うと、バイクのドライブスプロケットは小さすぎてドリブンスプロケットは大きすぎる。ま、レイアウトやスペースや減速比の関係で仕方ないんだろうな。
あと簡単にできるのが、マフラーの交換。4サイクル4気筒だと効果が大きいね。最初から集合管だったらチタンやアルミにしないとだめかな。
キックスタータか押しがけだったら、スタータモーター取り外すのもいいね。
バッテリーレス化すれば軽量化になるね。
フレームは、クロムモリブデン鋼管などの強度が高い材料を使えば、肉を薄くできるので軽量化できるけど、色々と難しいかな。
こういう材料は溶接に気をつけないと、強度が落ちるらしい。誰か作り直した人いないかなぁ。
ん〜、なんかこれ読んでもぜんぜんタメになりそうに無いなぁ。