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金属は生地のままだとすぐサビちゃうから、耐久性(防蝕・耐摩耗等)の向上や装飾を目的として、色々なメッキが施されます。
メッキの呼称には規定が無いようで、通称や俗称、製品名などがごちゃ混ぜになっていて、ややっこしいです。
同じメッキでも、業界によって呼び方が違っていたりします。
ここではバイクによく見られるものを中心に、代表的なものをいくつか取り上げてみました。
めっき、鍍金などとも表記されます。
ネットや電話帳などで調べて、メッキしてもらいます。その工場が備えている薬品槽の大きさで、メッキできる物の大きさが制限されます。
メッキ屋に持ち込む際は、なるべくサビや油分を落として、きれいにしてからにしましょう。
各種クロメート処理
- もっとも一般的なメッキで、防錆効果はいまいちだけど安価で幅広く用いられている
- 電気亜鉛メッキの後処理としてクロメート処理が施される
- 有色クロメート、ユニクロ(光沢クロメート)がある
- 有色クロメートには、金虹色クロメート、緑クロメート、黒クロメートがある
- 分類上は上記の3種類(金虹色・緑・黒)を電気亜鉛メッキ有色クロメート処理(2種)と呼ぶ
ユニクロ(光沢クロメート)
- 青みがかった銀色のメッキをユニクロメッキと呼ぶのが、もっとも一般的
- 他のクロメートに比べると耐食性は良くなく、装飾性重視
- 厳密にはユニクロメッキとは、ユナイテッドクロミウム社の開発した処理方法
- ユニクロの他、シロ、メッキ付、電気亜鉛メッキなどと呼ばれることもある
有色クロメート
- 虹色がかった金色
- 単にクロメートと言った場合、これをを指すのが一般的
- 電気製品のネジ等、目立たないところによく使われる
- 耐腐食性は、ユニクロよりは良い
緑クロメート
- 濃い緑色
- クロメートの中では、一番防錆力がある
- バイクのボルト等によく使われている
黒クロメート
- 艶のある黒
- 皮膜は比較的厚く、仕上がりは美しい
- 金虹色よりは防錆性が高いが、どちらかと言うと装飾目的
ニッケルメッキ
- 光沢がいいので、装飾用として広く用いられる
- 素地が鉄の場合防食と外観の向上のために、銅や半光沢ニッケルで下地処理することが多い
- 変色防止のために、仕上げにクロムメッキをする場合が多い
- キズ等で素地が露出すると、防錆効果が大きく落ちる
クロムメッキ
- たぶん一番目につく、もっとも輝いて見える銀色のメッキ
- ニッケルメッキを施した後にクロムメッキが行われる
- 磨くと高い光沢が得られる
- 硬いので、耐摩耗性、耐腐食性、耐熱性に優れている
溶融亜鉛メッキ(ドブメッキ・ドブづけ)
- 鉄鋼部品の防食用として用いられる
- LアングルやCチャン、電柱(銀色のヤツ)などね
- ドブとは、処理液の入った槽をドブにたとえ、そこに沈める事からこう呼ばれている
- 電気メッキと比べると、表面はザラザラで光沢は劣り均一ではないけど、メッキの皮膜が厚く耐食性、耐久性に優れている
- ネジに使った場合はメッキの皮膜が厚いので、もう一度切り直さなければならない
ダクロダイズド
- 単にダクロと呼ばれることもある
- メッキ液に沈めて塗装した後、加熱して焼き付ける
- 電気亜鉛メッキと比較すると、耐食性、耐熱性、防錆性に優れている
- 塩分に対してとても強い
- パイプ等の内面まで処理できる
- 塩酸処理を行わないので、水素脆性の恐れがない(強度が落ちない)
- ダクロダイズドとは日本ダクロシャムロック社の商品名らしい。
※水素脆性について(メッキによる強度の低下)
- 水素脆性とは、メッキ工程で塩酸処理を行うと、強度が落ちることを指す
- 低炭素鋼ではほとんど問題ないが、炭素の高い鋼(より硬い鋼)に起こる
- 特に亜鉛メッキによる水素脆性は相当にはげしい
- スプリング、ボルト、ナット、フレーム等をメッキする時には、注意が必要です
四酸化鉄被膜
- 黒染めと呼ばれる場合もある
- つやの無い真っ黒なネジ等は、ほぼこれ
- 表面に隙間が多いのでたいていは防錆油を塗るが、結局他のメッキよりサビやすい
燐酸塩皮膜処理
- 燐酸塩水溶液にひたして、表面に不溶性の燐酸塩皮膜を作る
- 皮膜表面がザラザラしているので塗装ののりが良く、塗装の前処理などに適している
アルマイト
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