今まで俺が経験したり見聞きした、エンジンやバッテリー関連のトラブルと、その原因や対策をまとめてみました。
簡単なところから点検してゆき、キャブのオーバーホールなどは一番最後にするといいでしょう。
全てがノーマルであることを前提にしています。
参考にしてください。
ほとんどが、キャブに残っていた古く変質したガソリンが原因でした。タンク下のコックをオフにして、キャブのドレンボルトを緩めて、ガソリンを捨てます。
また、バッテリーがいかれてると、キックスターターでも始動できなくなります。充電か交換になります。この場合レギュレタや発電機も故障している可能性があります。
始動性が悪いのにしばらく走った後はすぐエンジンがかかる場合は、バッテリーが弱っているかCDIの不良が考えられます。
スターターモーター(セルモーター)のブラシ(接点)がすり減ると、モーターの回りが弱くなって始動しずらくなります。その場合、モーターの回転音がやたらとうるさくなります。
▷ バッテリ・レギュレタ・ステータコイルの点検方法 ◁ |
エンジンはかかるけど、アイドリングが安定せずエンストする場合、アイドリングを高めにしたら良くなりました。
特に、寒い時期にはこれをやってみてください。
プラグを交換するだけで、良くなることもありました。マニュアル指定のプラグに交換です。
一般に、ガスが薄いと高回転で安定しません。
じゅうぶんな燃料が、キャブまでちゃんと届いていない場合がありました。燃料パイプの折れ曲がり、フィルタの目詰まりを点検してみましょう。
途中にフィルタ等を入れた場合、燃料の供給不足になる場合があるようです。
燃料パイプの折れ曲がり、フィルタの目詰まりを点検してみましょう。
バッテリーやレギュレタがおかしくても、回転が不安定でエンストすることがあります。
余計なところから空気を吸い込んでいて空気の吸入量が多いと、相対的にガスが薄くなります。
キャブ前後にある、黒いゴム製の筒の部分の亀裂や隙間をチェックします。エアフィルタ横のサイドカバーがはずれていると、こうなることがあります。
また、エアクリーナが破れていたり、しっかり装着されていない場合も、同じことが起きます。
ほとんどが、点火コイル・プラグ間でのリークでした。プラグコードに素手で触れるとビリっとしたら、これに間違いないでしょう。
プラグキャップがしっかりと固定されていなかったら左に回してはずし、少しだけプラグコードを切り詰めてしっかりとネジ込んでみてください。
点火コイル本体やプラグコードの不調の場合は、そっくり交換の可能性が高いです。
クラッチが切りきれていない場合があるので、クラッチケーブルの遊び量やレバーの握りしろをチェックします。
クラッチ板が張り付いていることもあるので、少し回転を上げてギアを入れてみます。
スタンドスイッチ不良の場合もあります。汚れなどで動きが渋くなっている場合は清掃してCRC556を吹きかければ直りますが、それ以外は交換かこのスイッチを取り去りショートさせておきます。
クラッチ関連の部品の磨耗や変形で、クラッチが切れなくなることがあります。この場合は部品交換になるでしょう。
クラッチハウジングの段付き磨耗はそこを削って平にすればいちおうは直りますが、勇気のある人だけに許された技です。(自分で責任を取れということ)
さっきまで普通に走っていたのに、休憩後エンジンがかからなくなり、しばらくすると何事も無く始動する場合などです。
スターターモータは勢いよく回るのに、エンジンがかからないこともありあます。
原因は、メインスイッチの接触不良でした。交換です。
スターターモーターが回らない場合で、スターターリレーがカチカチ言わない時は、リレーの不良が考えられます。このリレーは修理可能な場合もありますが、いちお非分解構造なので、バイク屋ではやらないでしょう。
スターターモーターをしつこく回し続けると、リレーの接点がだんだん溶けていくので、3秒以上は連続して回さないことです。
スターターモーター内部の接点(カーボンブラシ)が磨耗すると、モーターは回転音が大きくなりいずれ回らなくなります。ブラシを交換すれば直ります。交換部品が設定されていない場合は、他種流用ができなくも無い。
しばらく乗らないでいると、バッテリーが弱ってしまう場合です。
この場合の対策は、バッテリーターミナルをはずしておくのがいちばん。
最低でも週に1回乗っていれば、おそらく起きないはずです。
たまにバッテリーの補充電をすると、寿命が延びると思います。
終わったバッテリーは、いくら走り回っても充電されません。そのまま使いつづけるとレギュレタも壊れるので、早めに交換したほうがいいです。
新品のバッテリが充電されない場合は、レギュレタを点検しましょう。壊れていたら、交換するしかないです。
それでも充電されなかったら、発電機を点検しましょう。多くはステータコイルの断線かショートです。この場合も交換しかありません。