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レギュレーターレクチファイア |
Regulator/Rectifier
レギュレータとレクチファイヤとは別々のものなんだけど、バイクの場合は一体になっているからレギュレートレクチファイアと呼ばれる。
オルタネータで発電された交流電流をレクチファイヤで直流にして、レギュレータで電圧を一定以下に制御します。高くなりすぎた電圧を下げることはできますが、低い電圧を上げることはできません。
発熱するので放熱板の付いた金属製のボディーに入っていて、風通しのいい所に付いています。発熱するのは余った電気を熱に変えて放出するのではなく、部品や回路の電気抵抗で発熱します。
バッテリーが逝かれたまま使い続けると、たいていはレギュレターもダメになり(逆もあり)、そのうち充電されなくなります。
こいつから出ている配線は、5本が基本です。
5本の場合、3本はオルタネータからの交流入力線、残り2本は直流出力です。
4本の場合は、出力のマイナス側がボディアースとなっていて、あとは5本の同じ。
5本以上ある場合は、オルタネータの永久磁石をコイル(電磁石)に置き換えた、励磁式発電機用のレギュレートレクチファイヤで、その電磁石へ流れる電流を制御するための配線が増えます。
電圧が一定以上に上がらないように制御する部品のこと。
エンジンで発電機を回しているので、回転数が上がると電圧も高くなります。電圧が高くなりすぎないように制御するのが、レギュレタの役割です。
レギュレータは、電圧が設定以上になると半導体部品で電圧を感知して、その部品から流れてきた電気がサイリスタやトランジスタを導通(スイッチオン)させて、余分な電流をショートさせて発電機に戻す仕組みになっています。
レギュレータがないバイクもあります。そういったバイクは、バッテリーがレギュレータの役目をしています。バッテリーは設定された電圧以上にはならない性質があり、それを利用しています。
だから、レギュレータのないバイクの電圧は、バッテリーを換えると変更できます(壊れても知らないよ)
ファイヤと言っても、火を噴くわけではない(たぶん)。安心してね!
これは日本語だと整流器″で、発電機で作られた交流を直流にする部品です。
ダイオードって電子部品の、電流を1方向にしか通さない性質を利用して整流しています。
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基本回路 |
ZD:ツェナーダイオード
Tr:トランジスタ
SCR:サイリスタ
これはカタナのマニュアルに載っている原理解説用の回路だから、実際とは違います。
12V車だと、13〜16V前後に電圧が整えられているはず。バッテリー電圧より高くならないと、充電できないからです。
バイクのレギュレータは、回路をショート(短絡)させることにより電圧を下げてるんだな(別方式もあり)
電圧を高くする機能は無し。
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低電圧時 |
電圧が低いためツェナーダイオードは閉じていて、トランジスタのベースに電流が流れないためトランジスタはオフの状態です。
トランジスタがオフだとサイリスタのゲートに電流が流れないため、サイリスタもオフの状態です。
この状態では回路がショートされることは無く、オルタネータ(発電機)からの電気はすべて流れます。
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サイリスタ オン |
電圧が上がるとツェナーダイオードが開き、Tr1にベース電流が流れてTr1がオンになります。
Tr1がオンになると、Tr2のベースに電流が流れてTr2もオンになります。
ふたつのトランジスタがオンすることによって、ふたつのサイリスタのゲートに電流が流れてサイリスタもオンします。
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高電圧時 |
サイリスタがオンすると回路を流れる電流はショートされ、レギュレタから出力される電圧が下がります。
電圧が下がるとツェナーダイオードが閉じるのでサイリスタも閉じ、電圧が上がります。
以上を繰り返して、電圧を制御しています。
レギュレータでショートされた電流、つまり使われない余った電流はどうやって処理されるかですが、それは「電気子反作用」という働きで処理されます。レギュレタと発電機の間でプラスとマイナスの電気を相殺すると思えば、当たらずしも遠からず(難しくてよくわからない)
なので、熱に変換して放出しているわけではありません。発熱するのは内部の電気部品自身の抵抗によるもので、もし熱にして処理したらあの程度の発熱では済まないでしょうし、アイドリング中に熱くなることもないでしょう。
また、発電機に戻されて推進力の一部になるという考えもありますが、自分で発電した電気で自分自身を動かせれば永久機関が完成するわけですから、推進力になるとは思えません。
最近はICレギュレータなんて物が売られてますが、カタナのレギュレータは発売当時からICレギュレータです。ま、ICって言っても、複数の部品をひとつにまとめただけだし、細かく制御したとしてもバイクではほとんど関係ないでしょう。
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