バッテリーが上がると、レギュレタが壊れる。レギュレタが壊れると、バッテリも壊れる。そう、バッテリーとレギュレタは一蓮托生、運命共同体です。メーカー指定のカタナ用バッテリは安くても6千円台、レギュレタは1万円以上しちゃいます。
困っていたら、見つけましたゼ、2,000円のバッテリー。これは容量が12Aだけど(マニュアルは14Aを指定)ちゃんと動きまっせ!
なんたってわけのわからない輸入品ではなく、れっきとした日本製、日立製作所だよ。
走ってもなかなか充電されなかったり、バッテリーの電圧が気温20度Cで12.5V以下だったら、要注意!
購入先は、 千石電商 http://www.sengoku.co.jp/
発売元は日立ですが、
製造元は、 新神戸電機株式会社http://www.shinkobe-denki.co.jp/
ここの「製品のご案内」の下のリンク「二次電池技術」を見てください。産業用バッテリーのカテゴリになってます。
このバッテリーは常時在庫ではないようで、その時によってあったり無かったりです。 |
交換作業前に、いちおうレギュレタをチェックしといてネ!
これが壊れれていると、バッテリーまでいかれちゃうからね
点検の仕方はこちら、
▷ レギュレタの点検方法 ◁ |
テスターは、ホームセンターで2000円前後から売られているので、この機会にひとつ買っちゃおう!
で、ちょっと高いですが、できれば10Aくらい測れるヤツだとなお良いです。
ちなみに、暖かければ、バッテリ13.5V、レギュレタ出力14.5V、スターティング(セル)モーターの端子で12.5Vってとこです。バッテリーの電圧は温度に左右されるので、いくら充電しても寒ければ、それぞれ1Vくらい落ちてもおかしくはないです。
レギュレタが壊れていると、瞬間的に200Vを越える電圧がかかることもあるので、テスター保護のために測定レンジの大きいほうから測ろう!
純正バッテリーは、12N14-3A(各メーカー共通品番)
メーカー | 部品番号 | 製品規格 |
---|---|---|
ユアサ | YB14L-A2 | 12V×14Ah(10HR) L:136mm×W:91×H:168×4.6Kg ボルト・ナット式端子 |
GS | GM14Z-3A | |
古河 | FB14L-A2 | |
古河 | HF12-12 | 12V×12Ah L:150mm×W:100×H:100 ファストゥン端子 |
左が格安バッテリー |
左側の真っ黒なヤツが、2000円のバッテリ。移動用無線機の電源や、PC用の停電時非常用電源等に使われてます。
この立てた状態で、取り付けます。MFではなく「密閉型」なので、さかさまにしてもOK。
俺は端子をグイっと反対側に倒して使ってます。
高さが少し低いので、上面や底にウレタン・ゴム板等のクッション材をはさんで固定すると良いでしょう(俺はお菓子の箱に入っていた、白いシート状パッキン使用)
奥行きが少し増えるので、きつめにバッテリーホルダーにはまります。
横幅が小さいのでそこにもゴム等をはさむとさらにいいんだけど、上記のとおりきつめなのでほぼ大丈夫。密閉型なので中の電解液がもれて、フレームがサビることも無いからね。
とーぜん、ブリーザーホースは必要ナシ。
左ファストゥン端子 右は平ギボシ |
バッテリターミナルが「ファストゥン(fasten)端子」になるので、そこはちょい変更が必要。
左側がファストゥン端子で 右は平ギボシです。数種のサイズがあるので、気をつけてね。
この画像ではよくわかんないけど、バッテリー側端子の穴にはまるように、メス側端子の中央部には突起があります。
ま、平ギボシでも平気だとは思うけど。
エアクリーナボックスが邪魔になる時は、バッテリー側端子をビヨ〜ンと手前に引っ張り出すといいでしょう。
配線を作成 8sq 耐熱コード |
コードの太さは8sq(はちスケと呼びます、8スクエアミリメートル)にしました。もひとつ細くてもいいかな。
ただ、オリジナルよりも細いのを使うと、スターターモータが回らなくなったり、コードが加熱して絶縁被覆が燃えることがあるので、注意してちょーだい。
マイナス側はエンジンアースとなるので、いちおう120度くらいの耐熱コードを使ってます。
もちろん、黒や赤もあり。
コード反対側の丸ターミナルは8sq、6mm穴です。5mm穴だと入らないかも。
ファストゥン端子側はちょっと心配なので、ハンダ付けしてあります。
バッテリー搭載状況 |
左の画像は、上から撮ったものです。
実際に搭載して配線を完了した状態は、こんなもんです。
そのうち、ちゃんとしたバッテリホルダを作ろうと思ってます。
エアクリーナボックスが邪魔になり、すんなり装着できないことがあるので、確認してください。
俺のはエアファンネル使ってるので、エアクリボックスがありません。
ステンレスバッテリケース |
なじみの鉄工所で作成です。
現物を持ちこんで「これと同じモノ」って言えば、作ってくれます。図面なんて書かないです。
製作を容易にするために、肉抜きの穴は省略。ただ、底面のクッションラバーをはめる穴、ブリーザホースを通す穴は省略しないほうが良いでしょう。
イグナイタをとめるナットも省略できるけど、そーすると装着がかなり面倒になります。
結局オリジナルのサイズで作ってもらいました。上記の安いバッテリーは、いつも手に入るとは限らないからね(困ったもんだ
ステンレスバッテリケース |
制作費は、高いのか安いのか、1万円ポッキリ。ここに頼むと、何でも1万円だなぁ(笑
オヤジの話だと、「たまたま工場にステンレス板があったので1万円だけど、新たに材料を仕入れたらもっとする」そーです。
今はもうこのバッテリーケースは使ってません。ヤフオクで売っちゃいました。
2002年9月に装着してから2006年9月現在まで、何のトラブルもありません。その間3回の北海道ツーリングをしているので、問題は無いでしょう。
乗らない時には、マイナス側ターミナルをはずしています。これがいちばん良いです。
ファストゥン端子ははずれやすいので、配線をテープで固定すると良いです。実際ツーリング中に抜けてしまい、かなり難儀しました。荷物を降ろして、シートはずして、バッテリーを点検するのは、かなり面倒だった。
ブラインドリベットで組み立て、頭をつぶす |
リアサスペンションのモノショック化に伴い、バッテリー移設の必要が生じ、新たにバッテリーホルダーを製作しました。
モノショックのところに詳しく書いていますが、要はアルミ板を曲げてブラインドリベットで固定しただけです。
アルミはやっこいので加工は楽ですが、折り曲げるのには、万力等が必要でしょう。
ボルトやワッシャはステンレスに交換していますが、防振ゴムはそのまま使ってます。
バッテリーホルダーの位置 |
こんな具合で、収まってます。
14Lの容量だと、サスペンションに接触するでしょう(リザーブタンク別体式なら平気かも)
配線は、いちどほどいてから組みなおしていますが、延長の必要はありませんでした。
オルタネータ(発電機)の端子部分が焦げている場合、端子をアルミ製の厚くて大きなものに取り替えると、抵抗が減り焦げなくなります。もしかしたら、充電効率がよくなるかも?
イグナイタとバッテリーとハーネス |
配線は、こんな具合。
ぶらぶらしないようにしっかりと固定し、他の部品とこすれたり挟まったりしないように注意。ショートすると配線の絶縁被覆(外側を覆っているビニールの部分ね)が、燃えることがあります。マジで。
ヒューズやレギュレタは、イグナイタの裏側に付いてます。
ファストゥン端子は、やっぱり緩みやすいです。端子がゆるんだだけで、エンジンのかかりが悪くなったりセルが回らなくなったりします。
そんなときは、端子のはまり具合を確認しましょう。はまっているだけではダメです。キュっとはまってないと。
このバッテリーに交換してから5年間がたちましたが、まだいけそうです。
2006年9月に、北海道ツーリングで3000キロほど走りましたが、問題はまったく無しでした。
ちなみにこのカタナは、82年の製造からはや25年が経過しています。その間電装品で交換したのは、バッテリーやライトバルブ等の消耗品を除くと、点火コイルとスターターモーターだけです。そのスターターモーターも、ブラシが磨耗しただけです。
最近(2007.05)ヤフオクで、カルシウムバッテリという商品が売られてます。
14Lでも3,000円台の価格なので、これのほうが安く上がるかもしれませんが、低価格のものはチャイナブランドで当たりハズレが大きく、寿命1年と思ったほうが良さそうです。
よ〜く検討しましょう。
入梅以来、約2ヶ月ぶりにエンジンをかけたところ、一発で始動したもののその数秒後にぷっつりと止まってしまった。
メーターを見ると、まったく電気が回ってないじゃないの。んで、たぶんここだろうとバッテリーターミナルをいじると、導通したり切れたりを繰り返してるので、ターミナルを引き抜こうとしたら、何やらイヤな感触が・・・。ターミナルが、切れかけてる・・・。
腐食と振動で、ターミナルに亀裂が入ったようで、ハンダ付けするしかなさそうです。困ったことにかなり根元が切れかかっているようなので、少々カッターでほじくり返します。
良ゐ子のみなさんは、こんなまぬけなことにならぬやうに、ターミナルにグリースを塗るなり、配線をきちんと固定するなりの対策をしてください。
ハンダ付けをする時は、やすり等を用いて、事前によく腐食や汚れを落としておきましょう。それが、うまくくっ付けるコツです。表面の腐食を落とし、本来の金属面が出るまで磨くと良いです。
でないと、はんだがちゃんとくっつかず、俗に言う「イモハン」、「ウンコ」状態になります。
そうなると、一見ちゃんと付いているように見えるのですが、実際は浮き上がっていて、電気が通りません。
また、このくらいの大きさのものは、60Wくらいの大き目のはんだごてを使ったほうが良いです。バッテリー本体も溶けます。
画像の例は、ヘタな例です。きれいにするのに、手を抜いたからです。
はんだが冷えた後、突っついてみてもグラグラしないのを確認して、ハンダ付け作業は終了。
久しぶりのはんだの香りは、とても官能的で、からだに悪そうでした。
いちおう対策として、配線をガムテープで固定してみました。
これで北海道へ行くつもりですが、もしものために、普通のバッテリー配線一式を持っていくか、はんだごてを持っていくか、悩むところです(笑
いっそのこと、端子を直接ハンダ付けするか・・・
バッテリー自体には、問題ないのになぁ・・・って、もう6年目だから買い換えたほうが良いのは、言うまでも無い。
ようやく暖かくなり梅も開いたので、そろそろ乗り出そうかと考え、まずはバッテリーの充電をしていたところ、やはり例のターミナルが再び折れました。
またハンダ付けをしようとも思いましたが、ターミナルが奥のほうまでボロボロになっていて、掘り出したそばから崩れていくのであきらめました。
そろそろ楽にさせてあげようと言うことで、廃棄決定!
- 合掌 -
次なるものを手に入れましたら、ご報告させていただきます。
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