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激安2000円! カタナ用バッテリー
Sep.4.2002
Last Updated Jun.19.2008

 バッテリーが上がると、レギュレタが壊れる。レギュレタが壊れると、バッテリも壊れる。そう、バッテリーとレギュレタは一蓮托生、運命共同体です。メーカー指定のカタナ用バッテリは安くても6千円台、レギュレタは1万円以上しちゃいます。
 困っていたら、見つけましたゼ、2,000円のバッテリー。これは容量が12Aだけど(マニュアルは14Aを指定)ちゃんと動きまっせ!
 なんたってわけのわからない輸入品ではなく、れっきとした日本製、日立製作所だよ。
 走ってもなかなか充電されなかったり、バッテリーの電圧が気温20度Cで12.5V以下だったら、要注意!

 購入先は、 千石電商 http://www.sengoku.co.jp/
 発売元は日立ですが、
 製造元は、 新神戸電機株式会社http://www.shinkobe-denki.co.jp/
 ここの「製品のご案内」の下のリンク「二次電池技術」を見てください。産業用バッテリーのカテゴリになってます。

 このバッテリーは常時在庫ではないようで、その時によってあったり無かったりです。
 メーカーホームページを見る限り製造はされているようですが、販売店や値段はわかりません。
 うまくいけば純正品を他サイトやホームセンター等で、6000円台前半で購入できるでしょう。
 こちらもチェックしてみてください。
 また最近では、ヤフオクで「カルシウムバッテリー」なる骨太のバッテリが、14Lでも3000円台で売られているので、それを使っても良いかも。送料入れて4000円前後か・・・ただ、チャイナ製はバッテリー液が薄いらしく、1年で逝ってしまったという話も多いです。

 交換作業前に、いちおうレギュレタをチェックしといてネ!
 これが壊れれていると、バッテリーまでいかれちゃうからね
 点検の仕方はこちら、

▷ レギュレタの点検方法 ◁

 テスターは、ホームセンターで2000円前後から売られているので、この機会にひとつ買っちゃおう!
 で、ちょっと高いですが、できれば10Aくらい測れるヤツだとなお良いです。
 ちなみに、暖かければ、バッテリ13.5V、レギュレタ出力14.5V、スターティング(セル)モーターの端子で12.5Vってとこです。バッテリーの電圧は温度に左右されるので、いくら充電しても寒ければ、それぞれ1Vくらい落ちてもおかしくはないです。

 レギュレタが壊れていると、瞬間的に200Vを越える電圧がかかることもあるので、テスター保護のために測定レンジの大きいほうから測ろう!

 純正バッテリーは、12N14-3A(各メーカー共通品番)

メーカー部品番号製品規格
ユアサYB14L-A2 12V×14Ah(10HR)
L:136mm×W:91×H:168×4.6Kg
ボルト・ナット式端子
GSGM14Z-3A
古河FB14L-A2
古河HF12-1212V×12Ah
L:150mm×W:100×H:100
ファストゥン端子


格安バッテリー
左が格安バッテリー

 左側の真っ黒なヤツが、2000円のバッテリ。移動用無線機の電源や、PC用の停電時非常用電源等に使われてます。
 この立てた状態で、取り付けます。MFではなく「密閉型」なので、さかさまにしてもOK。
 俺は端子をグイっと反対側に倒して使ってます。
 高さが少し低いので、上面や底にウレタン・ゴム板等のクッション材をはさんで固定すると良いでしょう(俺はお菓子の箱に入っていた、白いシート状パッキン使用)
 奥行きが少し増えるので、きつめにバッテリーホルダーにはまります。
 横幅が小さいのでそこにもゴム等をはさむとさらにいいんだけど、上記のとおりきつめなのでほぼ大丈夫。密閉型なので中の電解液がもれて、フレームがサビることも無いからね。
 とーぜん、ブリーザーホースは必要ナシ。

ファストゥン端子
左ファストゥン端子 右は平ギボシ

 バッテリターミナルが「ファストゥン(fasten)端子」になるので、そこはちょい変更が必要。
 左側がファストゥン端子で 右は平ギボシです。数種のサイズがあるので、気をつけてね。
 この画像ではよくわかんないけど、バッテリー側端子の穴にはまるように、メス側端子の中央部には突起があります。
 ま、平ギボシでも平気だとは思うけど。
 エアクリーナボックスが邪魔になる時は、バッテリー側端子をビヨ〜ンと手前に引っ張り出すといいでしょう。

配線作成
配線を作成 8sq 耐熱コード

 コードの太さは8sq(はちスケと呼びます、8スクエアミリメートル)にしました。もひとつ細くてもいいかな。
 ただ、オリジナルよりも細いのを使うと、スターターモータが回らなくなったり、コードが加熱して絶縁被覆が燃えることがあるので、注意してちょーだい。
 マイナス側はエンジンアースとなるので、いちおう120度くらいの耐熱コードを使ってます。
 もちろん、黒や赤もあり。
 コード反対側の丸ターミナルは8sq、6mm穴です。5mm穴だと入らないかも。
 ファストゥン端子側はちょっと心配なので、ハンダ付けしてあります。

バッテリー搭載状況
バッテリー搭載状況

 左の画像は、上から撮ったものです。
 実際に搭載して配線を完了した状態は、こんなもんです。
 そのうち、ちゃんとしたバッテリホルダを作ろうと思ってます。

 エアクリーナボックスが邪魔になり、すんなり装着できないことがあるので、確認してください。
 俺のはエアファンネル使ってるので、エアクリボックスがありません。


ついでにステンレスバッテリケース

ステンレスバッテリケース
ステンレスバッテリケース

 なじみの鉄工所で作成です。
 現物を持ちこんで「これと同じモノ」って言えば、作ってくれます。図面なんて書かないです。
 製作を容易にするために、肉抜きの穴は省略。ただ、底面のクッションラバーをはめる穴、ブリーザホースを通す穴は省略しないほうが良いでしょう。
 イグナイタをとめるナットも省略できるけど、そーすると装着がかなり面倒になります。
 結局オリジナルのサイズで作ってもらいました。上記の安いバッテリーは、いつも手に入るとは限らないからね(困ったもんだ

ステンレスバッテリケース
ステンレスバッテリケース

 制作費は、高いのか安いのか、1万円ポッキリ。ここに頼むと、何でも1万円だなぁ(笑
 オヤジの話だと、「たまたま工場にステンレス板があったので1万円だけど、新たに材料を仕入れたらもっとする」そーです。
 今はもうこのバッテリーケースは使ってません。ヤフオクで売っちゃいました。


その後の状況 1

 2002年9月に装着してから2006年9月現在まで、何のトラブルもありません。その間3回の北海道ツーリングをしているので、問題は無いでしょう。
 乗らない時には、マイナス側ターミナルをはずしています。これがいちばん良いです。
 ファストゥン端子ははずれやすいので、配線をテープで固定すると良いです。実際ツーリング中に抜けてしまい、かなり難儀しました。荷物を降ろして、シートはずして、バッテリーを点検するのは、かなり面倒だった。


その後の状況 2

アルミバッテリケース
ブラインドリベットで組み立て、頭をつぶす

 リアサスペンションのモノショック化に伴い、バッテリー移設の必要が生じ、新たにバッテリーホルダーを製作しました。
 モノショックのところに詳しく書いていますが、要はアルミ板を曲げてブラインドリベットで固定しただけです。
 アルミはやっこいので加工は楽ですが、折り曲げるのには、万力等が必要でしょう。
 ボルトやワッシャはステンレスに交換していますが、防振ゴムはそのまま使ってます。

バッテリーボックスの位置
バッテリーホルダーの位置

 こんな具合で、収まってます。
 14Lの容量だと、サスペンションに接触するでしょう(リザーブタンク別体式なら平気かも)
 配線は、いちどほどいてから組みなおしていますが、延長の必要はありませんでした。
 オルタネータ(発電機)の端子部分が焦げている場合、端子をアルミ製の厚くて大きなものに取り替えると、抵抗が減り焦げなくなります。もしかしたら、充電効率がよくなるかも?

イグナイタとハーネス
イグナイタとバッテリーとハーネス

 配線は、こんな具合。  ぶらぶらしないようにしっかりと固定し、他の部品とこすれたり挟まったりしないように注意。ショートすると配線の絶縁被覆(外側を覆っているビニールの部分ね)が、燃えることがあります。マジで。
 ヒューズやレギュレタは、イグナイタの裏側に付いてます。
 ファストゥン端子は、やっぱり緩みやすいです。端子がゆるんだだけで、エンジンのかかりが悪くなったりセルが回らなくなったりします。
 そんなときは、端子のはまり具合を確認しましょう。はまっているだけではダメです。キュっとはまってないと。

 このバッテリーに交換してから5年間がたちましたが、まだいけそうです。
 2006年9月に、北海道ツーリングで3000キロほど走りましたが、問題はまったく無しでした。
 ちなみにこのカタナは、82年の製造からはや25年が経過しています。その間電装品で交換したのは、バッテリーやライトバルブ等の消耗品を除くと、点火コイルとスターターモーターだけです。そのスターターモーターも、ブラシが磨耗しただけです。

 最近(2007.05)ヤフオクで、カルシウムバッテリという商品が売られてます。
 14Lでも3,000円台の価格なので、これのほうが安く上がるかもしれませんが、低価格のものはチャイナブランドで当たりハズレが大きく、寿命1年と思ったほうが良さそうです。
 よ〜く検討しましょう。


その後の状況 3 2007.08

 入梅以来、約2ヶ月ぶりにエンジンをかけたところ、一発で始動したもののその数秒後にぷっつりと止まってしまった。
 メーターを見ると、まったく電気が回ってないじゃないの。んで、たぶんここだろうとバッテリーターミナルをいじると、導通したり切れたりを繰り返してるので、ターミナルを引き抜こうとしたら、何やらイヤな感触が・・・。ターミナルが、切れかけてる・・・。
 腐食と振動で、ターミナルに亀裂が入ったようで、ハンダ付けするしかなさそうです。困ったことにかなり根元が切れかかっているようなので、少々カッターでほじくり返します。
 良ゐ子のみなさんは、こんなまぬけなことにならぬやうに、ターミナルにグリースを塗るなり、配線をきちんと固定するなりの対策をしてください。

 ハンダ付けをする時は、やすり等を用いて、事前によく腐食や汚れを落としておきましょう。それが、うまくくっ付けるコツです。表面の腐食を落とし、本来の金属面が出るまで磨くと良いです。
 でないと、はんだがちゃんとくっつかず、俗に言う「イモハン」、「ウンコ」状態になります。
 そうなると、一見ちゃんと付いているように見えるのですが、実際は浮き上がっていて、電気が通りません。
 また、このくらいの大きさのものは、60Wくらいの大き目のはんだごてを使ったほうが良いです。バッテリー本体も溶けます。
 画像の例は、ヘタな例です。きれいにするのに、手を抜いたからです。

 はんだが冷えた後、突っついてみてもグラグラしないのを確認して、ハンダ付け作業は終了。
 久しぶりのはんだの香りは、とても官能的で、からだに悪そうでした。
 いちおう対策として、配線をガムテープで固定してみました。
 これで北海道へ行くつもりですが、もしものために、普通のバッテリー配線一式を持っていくか、はんだごてを持っていくか、悩むところです(笑
 いっそのこと、端子を直接ハンダ付けするか・・・
 バッテリー自体には、問題ないのになぁ・・・って、もう6年目だから買い換えたほうが良いのは、言うまでも無い。


その後の状況 4 2008.03

 ようやく暖かくなり梅も開いたので、そろそろ乗り出そうかと考え、まずはバッテリーの充電をしていたところ、やはり例のターミナルが再び折れました。
 またハンダ付けをしようとも思いましたが、ターミナルが奥のほうまでボロボロになっていて、掘り出したそばから崩れていくのであきらめました。
 そろそろ楽にさせてあげようと言うことで、廃棄決定!

- 合掌 -

 次なるものを手に入れましたら、ご報告させていただきます。


その後の状況 5 2008.06

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