Sep.14.2005
Last Updated Jan.31.2008
CR-Special キャブレター
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CR SPECIAL キャブレタ 29mm |
ま、よくある改造ですね。
最近はFCRが流行りですが、カタナやこの年代のバイクにはこっちのほうが合っていると思ってます。磨耗してバルブが張り付くなんてこと無いしね。
このところ燃費が18kmから13kmに落ちたんで、なんとかしなくちゃね。これじゃクルマ以下だもんな。
ディーゼルみたいに黒煙噴いて、排気口周囲が真っ黒だったしさ。
チェックしたら、スターター(チョーク)がおかしいことが判明し、部品交換と相成りました。
でも実を言うとあんまりやりたくは無かった。深みにはまりそうだから(笑
あ〜ァ、めんどくせ。
- 各ボルトはステンレス製に交換してあり、ノーマルとは異なります
- 上下のふたは、塗装してあります
- ジェットとは、穴の開いたノズルのことです
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ます部品の解説から
CRキャブの部品図(60kb)
ジェットとニードル
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キャブレタ ジェットとニードル |
右から、エアジェット・ニードルジェット(上)/メインジェット(下)・ジェットニードル(クリップが付いた状態)・スロージェット。
この並び順でキャブに装着されています。左がエンジン側になります。
ジェットニードルはピストンに固定され、ニードルジェットの中を上下します。太さとテーパーに数種類あり。
メインジェットは主にスロットル半開あたりから上の回転域で機能します。キャブはそのままでも、ノーマルエアクリーナからパワーフィルタにした場合、30番くらい大きくしないと燃料の供給が追いつかなくなります。
スロージェットは、主にスロットル半開くらいまでをカバーしています。
ジェット類は、数十〜数百のサイズがそろっています。単価は500円前後からでしょうか。
これらは真ちゅう製なので、強くねじ込まないほうが良いです。
着脱には、5mm〜8mmの各レンチが必要です。
長期間放置すると、ガソリンが腐ってこれらジェット類の穴をふさぐ場合がありますが、その経験は今のところありません。ファンネルやパワーフィルタ仕様のためか、燃料は腐る前にきれいに蒸発してます。
キャブ内部 横から
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キャブレタ内部 横から |
キャブ下側ふた(フロート室)をはずし、正立させて斜め前から撮った画像です。
右奥から、バルブとバルブシート・メインジェット・スロージェット・スターター用燃料パイプ。
バルブとフロートを連結する、台形をした細い針金の部品も見えます。ただ引っ掛けてあるだけです。
フロートはフロートピンでキャブ本体に取り付けられています。そのピンは単に穴に通してあるだけですが、下側ふた(フロート室)を取り付けると抜けなくなるようになっています。
CRスペシャルキャブは、本体を取り外さなくても、フロート室を開ければ各ジェット類を交換できるようになっています。
この画像では、間違ってフロートはさかさまに装着されています。
フロート
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キャブレタ フロート |
右から、フロートピン・フロート・バルブ・バルブシート・バルブシート押さえ。
バルブは、バルブシートの中でフロートに従って上下し、燃料給油口を開閉します。
バルブ先端の黒い部分はゴム製で、ここが磨耗したり異物がはさまるとオーバーフローを引き起こします(俺は経験無し
バルブシートのゴムリングが劣化してオーバーフローになったことがあります。
バルブシートはこのゴムリングでしっかりと本体にはまってますので、もしユルユルだったら、ゴムリング劣化の可能性あり。いずれ、オーバーフローでカブリ気味になるでしょう。
オーバーフロー初期の段階では、スロットルを開ければ(走行中は)何ともないけど、アイドリングではエンジンがかぶって停止します。
キャブ内部(上側)
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上フタをはずしたところ |
本体上フタをはずして、真上から見た画像です。
画像上側がエンジン側になります。
左が組み立て前、右が組み立て後。
画像上側のシャフト上には、同調を取るためのいもネジとロックナットがあり、ここでピストン開度を調整します。
シャフトに連結されたアームで、ピストンを上下させるのがわかるでしょうか。
シャフトの下側にも、小さいジェットがあります。
ピストン中央にはジェットニードルがスライド式金具で固定されています。
左右のキャブの間には、スターターを取り付ける穴とその空気吸入口(黒いL形の部品)、その下側の黒いT字の部品は、燃料供給パイプです。
キャブ内部(下側)
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キャブレタ内部 フロート室 |
こんどは、キャブ下側のふた(フロート室)をはずして、下から見た画像です。
下側がエンジン側になります。
ふたつ並んだ黒い長方形の部品がフロートで、視点近くの金具にバルブを引っ掛けます(バルブはバルブシートの中にあるので、見えません
上外側に出っ張っている金色の部品がエアジェットです。
内部の金色の部品は上から、バルブシート(中にバルブ)・メインジェット・スロージェットです。
左下の細い金色のパイプは、スターター用の燃料吸入パイプです。これは取り外しできません。
メインジェットの両側にある+ビス2個をはずすと中子がはずれ、バルブガイド(後述)をはずせます。ここには紙製?のガスケットがあるので、もしもの時は点検が必要です。
やはりキャブ間には、スターター用の空気吸入口と燃料供給パイプの黒い部品が見えます。これらは樹脂製です。
スターター用の空気吸入口には、雨やほこりの吸い込みを防止するために20センチほどのパイプを接続しておくと良いです。
ピストンバルブ
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キャブレタ ピストンバルブ |
ピストン半開状態です。
奥がエンジン側になります。
ニードルと、少しだけ突き出したバルブガイド(メインジェットに通じる穴の部分)が見えます。このバルブガイドはエアジェットにつながってます。
ここから霧化した燃料が出るのですが、実際には霧化せずそのまんま出ているようです。
ニードルには段がある上に、テーパー状になっていることがわかります。
この画像には写っていませんが、奥にはスロージェット用の燃料噴出口、さらに奥の左脇にはスターター用の噴出口があります。
下部中央の金色の部品が、エアジェットです。
その両側の穴はメクラ穴で、見てのとおりどこにも通じてません。
さらにその外側の二つの穴は、フロート室に通じています。
左上にちょこっと見える小さい穴はフロート室のエア抜き穴で、左右一対あります。ここが詰まると、オーバーフローするようです。コケるとここから燃料がこぼれます。